あなたには
コーナーを
購入するつもりは
あるでしょうか
角地という
不動産を購入する話
ではありません
コーナーとは
曲がり角であり
転換点であり
境界であり
特異性であり
独自性であり
それは未来
それは展望
それは道
それをなぜ
わざわざ
購入するのでしょう
購入するということは
対価を支払うこと
その対価とは
リスクであり
不安であり
孤独であり
固い意志であり
投企でもあるのです
なぜそんな
対価を支払ってまで
コーナーを
手に入れるのでしょう
それは
凍てつくような
真冬の明け方
静かに流れてゆく
黄金色に輝く河の面より
濃い霧が立ち昇り
その流れる先
遥かなる地平の彼方が
朦朧と霞むかの如く
私たちの未来は
決して誰にも
明瞭に観られることは
ないからなのです
この冷徹で
茫々たる世界の中で
あなたには
コーナーを
購入するつもりは
あるでしょうか
あなたには
その対価を支払う覚悟は
あるのでしょうか