町の裏通りで
廃業した料理屋が
解体され始めた

店先に植えられていた
石蕗は皆刈り取られ
いくつもの茎の断面が
発疹の如き様を
顕していた

それは見た通りの
病のしるし

我らの罪という
病のしるし

己のために
命を利用する罪

あらゆる命に
価値の有無をつける罪

価値なしと
みなした命を捨てる罪

人の都合により
生かされもし
捨てられもする
命の行方は
哀しみの星か

深い光沢を宿した葉も
秋冬に開く黄金の花色も
その裏通りに
もう見ることはない

発疹の如き茎の断面も
いつしか覆われるだろう

我らの罪が覆われ
隠されるように