織姫と彦星
二つの星にとって
地球とは
単なる時計に過ぎなかった
待ち遠しい
逢瀬の時を知らせる
ちっぽけな
時計に過ぎなかった
このちっぽけな
時計の表面で
人間という
ちっぽけな 者どもが
どんなに喚こうとも
どんなに嘆こうとも
知ったことではなかった
しかし二つの星は
知らなかった
織姫が織姫で在られること
彦星が彦星で在られること
それは人間が存在するから
ということを
この世界
この宇宙
それらは全て
我らと結びついている
我らの奥深いところ
魂でつながっていて
全ては大きなひとつの
有機体をなしている
星が夢を追い
希望と求めて
ときに衝突し
ときに離れ
思慕の情をも抱くのは
人の心の天空を
巡っているから
今年もまた
逢瀬の時が巡ってきた
我らの天空に
平和が来たらんことを
祈る