夜明け前の蒼い町
未だ薄明もなく
冷たく広がる
静寂の海

私の内なる水底に
沈み潜む二枚貝
固く口を閉ざして
独り眠る

風のない夜には
雪のような感情が
降り積もって
氷河の如く地を削る

崩れる砂礫の
先鋭なる辺縁には
氷結した涙が
硬質な光を纏い

濃紺の雲間で
幽かに瞬く
星の戦慄きには
闇が似合う

夜明け前の蒼い町
未だ薄明もなく
私の東雲は
まだ遠い