路傍に咲く水仙は
その輝く花色を以て
祈りを捧ぐ

ほんとうに
自分を愛する者へ

真に己を
愛することの意味を
求め続ける者へ

到来した春を
慈しむ者へ

喜ばしき春の
真の価値を
その曇りなき眼差しで
鋭く見抜くことが
できる者へ

小さな水仙の祈りは
誰にも知られず
春の空を流れゆく

うららかな日差しに
聖なる輝きを
まとわせながら