私はずっとずっと
問いかけ続けています

遥かなる太古より
秘かに受け継がれてきた
病の源に
私たちはどれだけ
近づけるでしょうか

病とみなすこと
個性とみなすこと

障害とみなすこと
多様性とみなすこと

様々な色に分光する
内なるプリズムの
様々な屈折率を
私たちはどれだけ
見極められるのでしょうか

見下されることも
廃除されることもなく
プリズムに分光される以前の
やわらかい陽光のような
あたたかな白い光のもとへ
私たちは戻れるのでしょうか

そして隠されることなく
知られるでしょうか
遥かなる太古より
受け継がれてきた病の源とは
変異することにより
突如として立ち塞がる
困難を生き延びる
したたかな生命の力の
顕れでもあるということが

私たちはその力
多様に変わり得る力に
守られてきたのだということが

プリズムの導く屈折に
惑わされることなく
真実を見抜くことができる
曇りなき知恵の眼を
いつか私たちは
持つことができるでしょうか

私は今でもそれを
問いかけ続けているのです