ささやかな悦びを
この胸の小箱に
しまっておこう

端から見れば
とるに足らなぬような
ささやかな悦びを

見失わぬよう
穢れぬよう
しまっておこう

ワインやチーズが
熟成して
芳醇な風味を持つように

微細な鉱物が
暗黒の地下深くで
輝く宝石となるように

この悦びが
決して
ささやかなものではなく
掛け替えのない
大切なものとなる
そのときが来る日まで

この胸の小箱に
しまっておこう