今回は名古屋市中区にあるヤマナカつるまい店のトイレを調査しました。ヤマナカは名古屋に本社を構える東海地方のローカルスーパーマーケットで、その起源は大正11年にまで遡るのだとか(Wikipedia情報)。さて、つるまい店の話をしましょうか。つるまい店はエスティメゾン鶴舞という名前の集合住宅の一階に入居しています。独立した店舗ではないためそういった店舗とは大きく構造が異なります。一階が店舗、二階と三階に駐車場があり、トイレは二階の駐車場の隅に置かれています。この二階に上がるための階段がちょっと奥まったところにある狭くて暗い階段でした。なんだかバックヤードに入っていくみたいでワクワクしました(は?)。ちなみにですがこちらの店舗、以前投稿した記事の舞台である名古屋市立鶴舞中央図書館の近くです。まだお読みでない方は是非こちらも併せてお読み頂ければと…。

大便器

 さて、本題のトイレの話に移りましょう。大便器は1室のみで、こちらはTOTOの床置床排水大便器、GGです。新しいので改装されてるっぽいです。このGGは最新型で、2020年に発売されたばかりのモデルです…と言おうと思ったのですが、もう4年も経つのですね。GGはローシルエットトイレと呼ばれる種類の形状で、見ての通り非常に全高が低いです。タンクレストイレっぽい見た目ながらタンク式トイレなのです。

 壁にはリモコン、紙巻器、アルボースのクリーンジェルが置かれていました。よくある装備ですね。こういうところはシンプルなのが一番です。

小便器

 こちらが小便器です。TOTOの壁掛壁排水自動洗浄小便器、US720Cが設置されています。便器の色は#SS4(ハーベストブラウン)です。最近の便所ではこんな色も見かけなくなりました。便器背面が窪んでいるのでなんだか壁から浮いているように見えます。以下の記事にも似たような便器が登場したことを覚えていらっしゃる方もいるかも知れません。養老サービスエリアに設置されていたのはよく似ていますが同社のUS720CSです。これはUS720Cの蓋の形状を変更してセフィオンテクト品としたものです。セフィオンテクトとはTOTOの開発した技術で、便器表面の細かい凹凸を減らして汚れの付着を抑えるというものです。

洗面器

 こちらが洗面器です。TOTOの前丸洗面器、L237Rが設置されています。小便器と色は共通です。化粧鏡の設置があります。手前にあるのがTOTOのクリーンドライです。明確な品番は不明ですが、2000年一桁台の頃に発売されていたモデルのようです。

まとめ

 クリーンドライが生産されていたのが2000年頃、US720Cが生産されていたのが1998年~2000年、L237Rが生産されていたのが1999年~2004年ということを考えると、こちらのトイレは2000年頃に作られつい最近大便器のみ改装された、ということでしょうか。

 

(2024/05/18 調査)