知扉(しっと)夏が過ぎ秋が来て冬が居座り春が去るそれでもこころは、あの頃から変わらずに空を見上げ続けるもう、うんざりするだけ現実を知ったはずなのに今の僕が見つめるあの頃はその遠くの青にさえはみ出た夢を描ききらきらと見続けたその小さな背中にあったはずのものはどこへきえたのだろうかその小さな両の瞳に映っていたものはどこへ落としたのだろうか僕は、あの頃を眺めただただ、今に至る僕自身へため息をつくしかなかった梟霊