追い求めて
追いかけて
転んだ
あの日の自分を見つめた
今思えば・・・
何が楽しくて
あの大きな背中を追いかけていたのだろう
くだらないと、思い出を砕いた
手を伸ばして
背伸びまでして
あのまっさらな青の向こうの
入道雲を目標にして
やみくもに駆けていた
あの頃の自分を眺めた
今、考えれば・・・
何を必死になって
誰かの敷いてくれた路(みち)から外れないように
生きていたのだろう
いざ
大人という尾根に立ってみれば
世界は
広すぎて
僕は
ちっぽけすぎて
どうしようもない無力だけを
味わう日々を送る
追い求めても
手を伸ばしても
追いかけても
背伸びをしても
たったこれだけの視線を見るためだけだったのか
たっだこれだけの答えを得るためだけに
進んできたのか
夢とは?
目標とは?
たった一枚のプリントアウトの文字列と色の塊だけ?
あぁ・・・
無駄だった
あぁ・・・
無意味だった
いくら宝石のような言葉を集めても
満ちることのない心という器を抱えて
今という時間に溺れて
それでも
進めというのか?
なんと
なんと
この鼓動の軽いことか・・・
疲れて
諦めて
ためただけの涙は
その輝きも失って
背中にあるはずの温もりもない
通り過ぎたあの時を
感じている
当たり前がない
今の僕
無いことが当然になった
大人という世界
なんど手を振れば
僕の順番になるだろうか・・・
進むたびに
終わりに近づいて
進むために
消えていく幻想
なぁ、父ちゃん。
母ちゃん。
生きていくことに
理由は
必要ないのが普通だったよ
笑えるよな・・・
by梟霊