ふと
見つけた
その積み重なったものに
綴られる想いは
暗闇の中で
見失った僕を映し出すには
十分な輝きがあった
無我夢中にもなれず
ひとつ読み切るまでに
ひとつきを要することもある
綺麗な音色
朧げな色の暖かな光
僕は
持ち得る五感全てで
湧き上がる
「なぜ…こんなふうに…」
と言う感情を楽しんだ
同じ人
なのに伝わらない想いと
伝わる想い
羨ましさと感動が
頬を伝う幻まで創った
それから、あのひとの言の葉の影に
僕の言葉を並べてみている
優しさがあったなら
厳しさを添え
楽しさがあったなら
寂しさをつけ足した
誰の得にもならない
あのひとの否定の言の葉は
あのひとと同じ厚さの紙となった
真っ黒に染まったそれには
真っ白な灰でできた言の葉が浮かぶ
吹けば飛ぶ
軽い言の葉
重さも想いも何もない
それこそが
僕だった
もし…
あのひとが心地よい霧雨の詩を
さらさらと描くなら
僕は…
ふたことめには
乾いた風をそこに贈るだろう…
by梟霊