朽ちた銃痕 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

我が心は森を行く

真っすぐに差し込む

かの日の朝日を避けながら

 

我が想いは山を越え・・・

 

 

 

我が足跡は

月下に消えた・・・

 

冬の軌跡は

全てを知って、なお・・・

その輝きを閉じ込めて

嘲笑う

 

あぁ・・・

我が声は

犬の遠吠えより

か細く

我が願いは

苔を伝う雫より

小さく輝き

儚く散った

 

もはやそこに骨はなく

誰もそこにたどり着けぬ

我らを知るは

森の木々石々

我らを語るは

老いた指先

それを・・・

果たして思い出と

言ってもいいのだろうか

何もない空を

埋め尽くしたのは

鉄の粉

静寂の光は希望ではなく絶望

その濁流を

果たして、思い出と

言っていいのだろうか

英雄たちの物陰で

無駄死にした我らを

思い出と

言ってもよい、のだろうか

 

我が心は森を行く

真っすぐに差し込む

かの日の朝日を避けながら

 

我が想いは山を越え・・・

 

我が足跡は

月下に消えた・・・

 

夏の軌跡は

全てを閉ざして、なお・・・

その響きを閉じ込めて

嘲笑う

そこには

ただ

虚しさだけが

無数に横たわり

どこか

ヒンヤリとした視線を

青い

青い空と人へ

向けていた

 

 

 

 

 

by梟霊