トンボ玉ひんやりとした空気がゆったりと歩き出す朝細い葉先にしがみ付き露に溺れる体を震わせるオニヤンマ大きな眼には黄金の空を映しひと夏の夢に羽を揺らしたやがてその陰をはらりと大地に溶かせば虚しく揺れる 葉の向こう側で変わらない青空と白い雲と露粒の絨毯が彼を大きな夢で優しく包み込んでいた梟霊