小春日和 | 梟霊のブログ

梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

幾ら泣こうが

あなたの背は見えては来ない

 

幾ら、泣こうが

あなたの笑みは見えては来ない

 

待てども

待てども

過ぎ行く時の風を浴び

募り募る恋煩い

隙間風に足先を隠し

小さな暖炉に手を当てて

今日も変わらず

薄暗い部屋の中

あぁ。愛しいあの人は

夢にも顔を出さず

どこをほっつき歩いているのでしょう

早く

あぁ、早く

あなたの温かな腕の中で

安らかに眠らせてくださいまし…

真っ白な灰の中の

僅かな火照り火がすっと赤く浮かび

また

すっと消えた

風など

無かったはずなのに…

 

散り往く思い出を

今も抱きしめる

頬を染めたのは

いつの日か

霞のように

もはや朧げで

熱きものも

胸の内側の身となりました

折れ曲がった膝は

待ちくたびれて

しびれてしまいます

あぁ…

逢いたい

春はもうすぐそこだというのに

部屋の中の吐息と来たら

茶化すように長々と

漂うのです

 

あなた

あなた

私の愛らしい

あなた

はやく

はやく

そのふすまを開けてくださいまし

私の頬を

寂しさではなく

嬉しさで

温めてくださいまし

 

 

 

幾ら泣こうが

あなたの背は見えては来ない

 

幾ら、泣こうが

あなたの笑みは見えては来ない

 

幾重にも重なる雪は

二度と鳴り響くことはなく

待ちくたびれた

その人は

どこか遠くの街へ

旅だったという

残された

空っぽの家

其処に知らずに増えた福寿草

朽ちていく思い出とは裏腹に

雪の隙間を縫うように

金色に咲き誇り

埋め尽くしていた

まるで

立ち去ったその人の

想いの隙間を

返った来なかったあの人が

埋めているかのように…

 

 

 

 

 

 

by梟霊