ただ立って、立ち尽くす | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

働くこと

夢見て立ったのは

社会という荒野の絶壁

初めて見る殺風景な大人の世界

意気揚々と飛び込んで

法という風に切り刻まれ

常識という凹凸に打ち付けられ

なにも解らなくなって

気が付けば

ずっと遠くに見える

落ちた場所

その向こうの青空に

手を伸ばしては

何かに

引き戻されている

 

働くこと

枯れ果てた人々の列

オアシスを求めて

誰よりも先へ

先へ・・・

この水が欲しくば働け

何処からか聞こえる声

結果がこの手の平の水

浴びるだけの水を飲めるのは一部

私達は、手の平から茶碗、バケツに

少しずつでしか大きくなれない

目の色を変えて結果を出す者もいれば

諦めて離れる者、それだけで満足する者

誰かのそれに集(たか)り出す者

そして

本物の崖から堕ちて逝く者

奪い取る者

皆皆

入り乱れる一つの群

その

群が並び立つ荒野

群が、群を奪い合い

滅びていく世界

その群形ばかり束ねる頂の円卓

汚れた水ですら飲まねばならない世界で

唯一、選ぶことが出来るその頂は

昇る太陽に焦がれ

黒い影ばかりをこちらに向けていた

 

働くこと

生きがいとは何だろうか

目が回っても立ち

膝が折れても立ち上がり

使い物にならなくなって

捨てられても立ったまま

進む

水が欲しいから

でも・・・

その水は、心を満たしても

腹は満たさない

黄金の水

掴むことのできる水

気が付いてしまえば

僕は

ただ立って、立ち尽くす

絶望と我儘

失望と強欲

僕には

誰かを率いて挑むほどの

力はないのだ

夢見たすべてが

現実に打ち砕かれていく

残された夢の跡に

広がる心象風景

それが

幻であっても

今の僕

今の世界の

本当の姿だった

 

 

 

by梟霊