終わりの詩 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

誰も通らなくなった道を

そろりそろりと忍び足が如く

知らぬ草花が覆っていく

 

誰もいなくなった家が

静かに膝を付き

安らかな夢を見ながら

次々と横になってゆく

 

誰も反さなくなった畑は

どっしりとした木々を目指す

若人が密かに競い合い

 

忙しなく聞こえる遠い過去の

思い出を抱えたまま

村のような影は

水底に沈みだす

鴉もおらず

硝子も濁り

鏡のように空を映すことはない

朧げな

記憶のように

ただの青を

ただの夜を

無言で佇ませている

 

朽ちては戻る

歴史とは落ち葉の

枯草の下で

眠るのか・・・

繁栄もまた

土の下で

眠るのか・・・

あぁ・・・

なんと虚しいことか・・・

あぁ・・・

なんと虚しいことか・・・

いずれは

ここに人が居たとは

判らずに

誰かが通り過ぎて行くだけの

緑の園となる

あぁ・・・

なんと、虚しいことなのか・・・

 

名を刻む石も

神を称えたあの社も

空は、支えてはくれず

声もかけず

見ているのかもわからずに

森の中へと還る

誰かが居なければ

その形すら生まれることのないそれが

雨風に削られ

草木に割られ

跡形もぼんやりと曖昧なものに成るのだろう

時の、なんと無慈悲なことか

あの笑みがあったころ

これが

これが、と

悠久を望む欲さえあったものを

今は

ただ

ひたすらに

ただ

眺めている

そして

来る日も来る日も

終わりとは

なんとあっけなく

なんと突然に

なんと虚しく

やってくるのだろうと

思うのだ

 

 

 

 

 

 

by梟霊