私は、どうして生きているのだろう
物心がついて
それから
それから
ずっと、答えが見つけられない
想いがある
私は、どうしてここに居るのだろう
はじめての世界は
鮮やかで
母の背中にしがみ付き
その温もりと共に
自転車の後ろから
朝陽を眺めたところから
歩み始めた
だが
その前の記憶はない
故に、未だに想う
私自身の存在する理由が欲しいと・・・
私は、どうして生きているのだろう
心の中で
問いかけては
気休めの答えを出す日々は
大きくなるにつれて
その矛盾を露わにする
なぜ?
どうして?
なんで?
考えることも馬鹿らしいと
周囲の人間は言う
だが、この鼓動の奥にある
問いかけてくる声は
大きくなる一方・・・
ある時から
それは
死にたいと思うようになっていた
私は、どうしてここに居るのだろう
生きることと真逆
死にたいと思い始めてから
世界は、白黒のどうでもいいものになった
つまらないものになった
誰かが愛を語ったところで
私には関係ない
誰かが絆を囁いたところで
私には関係ない
誰かが情を求めたところで
私には関係ない
まるですべてが作り物の
偽物の宝石を掲げ
喜んでいるようにしか見えなかったからだ
だがら
死のうと思った
でも
其処に求めた死に場所は
無かった・・・
私は、どうして生きているのだろう
彷徨うことが人生というならば
楽しむことのできる人と
そうではない人の違いは何だろうか
金の多さか
幸せの価値観か
目標の大小か
私は、浮かび上がる要因全てを
想い、散らかした
結局は、つまらない
虚しい
だけが最後に尾を引いた
いつしか
それが憎しみとなり
怒りとなった
悔しさも混ざり
羨ましくも思えた
誰に対してではない
ましてや
自分自身にも向けられない
ただ、漠然とした黒い塊は
私を
包み込み、燃え盛る
あぁ・・・誰か
教えてくれないか・・・
この苦しみを奏でる声を
止める方法を・・・
私を満足させる答えを・・・
私は、どうしてここに居るのだろう
ふと思い出すことがある
こころの内で
眺めた風景だ
そこは、見渡す限り平原で
風が心地よく
雲一つない青々とした空に彩られ
草一つの露が煌めいていた
その中に
一人
満足げな笑みを浮かべた横顔
あれは、私か?
あれは、私か?
誰だかわからない
そのものを
知らないが
なぜか
私のような気がしてならなかった
そのものの見る先は
決まって
若い男女の晴れ姿
幸せそうに笑いながら
階段を上り
最後は
こちらに手を振って
お辞儀をして・・・
終わる
あぁ・・・
この感情さえなければ
私も
彼等のように
成れたのだろうか・・・
と
考える
私は、どうして、生きているのだろう
全てを失って
得る価値など在るのか
幾ら得るものが在ろうが
失うものが在ろうが
最後は結局
何も、無い・・・
死後の世界を謳うものが居る
なぜ?
死後の物語を描くものが居る
なぜ?
幸せは悲しみに変わり
孤独で終わる
楽しさは虚しく
虚しさは寂しさで終わる
なのになぜ・・・
死後にまで
希望を持てるのか
私は、繰り返す問いかけに
嫌気がさして
くそう・・・と
はき捨てる
時がある・・・
byキケロ