シロツメクサ | 梟霊のブログ

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山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

シロツメクサ




どんなに願っても
あなたの足音は聞こえない
隙間風だけが
飄々と嘲笑う
真夏の夕時
縁側から眺めた山向こう
大きな大きな
入道雲の下できっと
あなたは今も空を飛ぶ
顔をこわばらせて・・・
聞こえないはずの銃声が
脳裏を駆け巡る
吹き出る汗は
冷ややかに
こころを冷ました
若緑色の田んぼは赤々と燃え
図らずもあなたの見ているそれに
似ているのでしょう
あぁ、会いたい
あぁ、会いたい
このまま一人ぼっちなんて
このまま、ひとりぼっち、なんて・・・
考えたくもない・・・

どんなに祈っても
あなたの声は入ってこない
虚しさだけが
頑なにその扉を閉ざしている
一年
二年と
月日を数え
巡り巡る再夏のこと
白い封筒と小さなシロツメクサの花が添えられて
隙間に押し込められていた
広げる紙の音が
耳をつんざく
その後の静寂が一瞬だったのか
どうかは解らない
気が付けば
月明りが
縁側に腰を下ろし
私を寂しげに見つめていた
あぁ、帰ってこない
帰ってこないんだ・・・
幾百の蛙の声が他人事のように
遠くで謳っていた
幾ら泣こうか
喚こうが
あなたの残した言葉だけが
青白くただいまを告げている
愛おしさが行き場を失っていた
溢れ出る涙にも声にも
混ざることを嫌がって
鼓動をどんどんと強く
強く叩いていた

あぁ・・・
あなた、あなた・・・
どうして・・・いつも
ひとりであるいていくの?

約束は果たされず
白い花は
徐々に萎れ、褪せていく
四葉の意味も願いも
空に消え
望まぬ時を歩む
手を合わせる先に
あなたの骨が無くとも
未だ色褪せぬ笑顔・・・
あぁ、夏が憎い
そう、思ってしまうのは
人として
間違っているのでしょうか・・・





byキケロ
シロツメクサ:花言葉:「幸運」「私を想って」「約束」「復讐」