濡れた枕の意味を
私は知らない
熱い鼓動の理由を
私は、知らない
ぼんやりと眺める天井に画くのは
とても幸せな夢を見ていたのだろうという
確信
この感覚をどこかで・・・
この感じはどこかで・・・
窓から流れ込んでくる
夕暮れ時のひんやりとした空気に浮かびながら
思い出の宝箱を
眼を閉じて、開けた
これでもない
あれでもない
真っ暗な中に散らばっていく
愛懐(いとなつ)かしい時々
確か此処
いやここか?
気が付けば
暗闇の中に、ぼんやりと光る
思い出の山
見つからないジレンマに苛まれ
諦めかけたその時
私はきっと
入り込んだ
私は、きっと
入り込んだ
もう一度、行きたかった
楽しき夢の島
見たこともない景色
在る筈のない生き物
いつの間にか、姿が子供
駆けて
飛んで
考えることを止めて
はしゃぎ、騒いだ
濡れた枕の意味を
私は知らない
熱い鼓動の理由を
私は、知らない
ただ
忘れた記憶のその奥に
覚めず、冷めず
温かく
いつまでも見続けたいと思える
世界があったという事だけを
強く握り締める
私が居るのは
確かだ
byキケロ