夢遊 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

夢遊



働いて
働いて
働いた

働いて
働いて
働いた

いつの間にか
夢の中に居るようだと感じ始めた
道を歩くにしても
モノを運ぶにしても
この身体を
僕が眺めているように思えた
あの時の夕凪に注ぎ込む
煌めいている小さな川
躓いただけ
エゾゼミの時雨が泣き止んで
僕は
空を飛んだ

どこだろうか
静かに流れる時間は
とても穏やかで
先ほどまで
眼下に広がっていた
広大な海は
ささら鳴く小麦の海へと塗り潰れ
太陽へ続く一本の道が
その色と呼応するかのように
金色に燃え上がっていた
緩やかに頬を摩る風は
どこか愛おしく
髪を靡かせながら
静かに梳かし
照らしだす光と共に
僕を抱き寄せてくれた

和む一時
帰ろうかと考えるが
帰り方が解らない
気が遠くなるような
心がすっと消えてゆくような
この世界は
おそらくは夢なのだろう
で、なければ
耳を塞いでもなだれ込んでくる時雨も
歩いても
歩いても
終わらない仕事も
放り投げることなど
不可能なのだ
ならば
どこまでも走り
この夢が終わるまで
いつまでも
ふらふらと遊んでいようか
いつかきっと
きっとどこかで
夢から覚めて
見覚えのある道を
一人
帰る日々が待っているに違いないのだから・・・





byキケロ