昔、昔 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

昔、昔




人は
忘れるものだ
それは
歴史に刻まれたモノであっても
己に刻まれたモノでなければ
覚えることはない
電車の中から風景を眺めるかのように
通り過ぎていく事象に過ぎず
血肉、蛆、湧き出でたる物々しさなど
夢の奥底に沈んだまま
二度と
浮かんでは来ないだろう

人は
甘えるものだ
ひもじさも確かに存在する
痛みも確かに存在する
だが・・・
何かの意思をもって
その痛みを消し去るほどの
体験をすることなどないだろう
自由という夢を見てしまったがため
平等という幻想に浸ってしまったがため
見て見ぬものが増えてしまった
規律とは何か
忍耐とは何か
壊れ行く人々の感性を
法は積み重ねていく
果たして本当に国を動かさねばならないことなのか
果たして本当に助けを求めるべきことなのか
出来ることをせず
皆と同じに歩もうとする
甘えはいつしか
堕落となり
考えることを止める日には
人型の無機物に
人型の有機物が飼われている時代になるだろう

人は
繰り返すモノだ
知らぬ方が良いものを
誰かが気が付き
誰かが波を起こし
そして、誰かが始めてしまう
幾度となく、その悲鳴を聞いたであろうに
幾度となく、その後悔を背負ったであろうに
幾度となく、その憤怒を握り締めたであろうに
焔が、全てを燃やし尽くすまで
止まることはないだろう
きっと
焼け野原の中で
空腹に喘ぐ誰かが
ぽつりと溢すはずだ
もっと前に止めるべきだった、と・・・

昔、昔
人は
愚かだった
だが
愚かな人は
進歩したかに見えていても
その実、何も変わってはいない
今もその残り火を大切に抱え
生きている
名を変え
意味を変え
豊かさに隠しながら
大切に抱えるそれは
本当に必要なモノであろうか・・・・
矛盾は、やはり人であるからこそ
生まれてしまう物
なのだろうな


byキケロ