静寂の海月 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

静寂の海月




私の旅は
いつ終わるのだろう
明日なのか
今この時なのか
それとも
10年先になるのだろうか

生きる
力強く
何かが満ち満ちてくるような
響き
いつしか、億劫で聞きたくもない
呪いじみた言葉となった
それからというもの
肉体よりも心が
魂が老いていった
恋すらも
愛すらも
知らぬまま
私の眼は
いつの間にか
低く広く高く
見渡している
大空を舞う鳶の群れが
今を担う若者であるとするのなら
私は今、どこを彷徨っているのだろうか
私という存在は、今何を求めているのだろうか
飛ぶことを早々に諦めて
ひとり・・・
らしくもない縁側から
じっと見つめているだけの私は
何を求めて
生にしがみ付いているのだろうか・・・

生きたくもあり
生きたくもなし
振り子時計のように
生きててよかったと思える瞬間と
死んだほうがましだという瞬間を
交互に歩む
誰かの言葉に踊らされ
幸せの型枠に押し込められて
自由なく
時を過ごせばいいのか
嫌だ・・・
己を殺して生きるくらいなら
生きることを止めて己を殺した方がましだ
そう、振り返る
周りが赤子を抱き上げ
喜びに染まるころ
昼下がりの薄暗い部屋の中から
何十年も生きてきたふりをしている若者がいる
ベランダに咲いたユリやトケイソウの花を愛でている
遠くの山を見て微笑んでいる
ふらりと出かけて
取ってきた山菜を調理して
舌鼓
ふと、年相応を越えているなと
苦く笑い
一息ついていた
私は、誰で
私は、どう生きているか
なんてのは
もう、どうでもよくなった
あとは
ゆっくり
死を待てばいい・・・

大海原を一匹で漂う
遠くに登る月
その銀色の影に乗りながら
当てもなく
波と共に揺れ動く
海月、海月
つるりと頭に月浮かべ
夢無く、想い無く
今を楽しむ
蒼い海月
それが私と気が付いたのは
目が覚めて
朝の日の出を拝む
ほんの少し前だった・・・






byキケロ