くらげ | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

くらげ





漂っている
語るわけでもなく
抗うわけでもなく
ただ泳ぎ
ただ、浮かび
そして、沈んでいくだけ
例え身体の半身が
食いちぎられようと
何食わぬ顔で、泳ごうとする
その姿は
一部
狂気そのものに見えた

透明な体に
不思議な模様を浮かべ
漂える空間のさらに上を見つめる
何を夢見て
何を望んで
その模様があるのだろう
怯え、逃げるためならば
澄んだ姿のまま
動かずにいればよいだろうに
まるで
丘の上に咲き誇る花のように
揺れては
何もない暗闇に沈んでいく
硝子細工のような体を
ふわふわと震わせて
この模様、羨ましいだろ
とでも言っているかのように
沈んでいく

静寂なのかわからない
青く、どこまでも青く広がる
水の世界
漂い続けても退屈なだけの筈
人が忘れかけた
純粋な星空も
人が知らない
凶暴な風の世界も
渦巻く並みの世界も
抵抗もせず
見つめるだけ
なぁ、小さなガラス箱の中で
お前は、何を想い
何を感じて
溶けていくんだ?
なぁ、閉ざされた空間の中で
お前は、何を見つめ
何を望んでいるんだ?
灯を消して
窓から差し込む月明りを受け止めて
夢というものを
見ているだけ
とでもいうのか?






by銀翼のキケロ