樹氷
山々の
白銀に聳える樹々の影
青空に浮かぶ
女神の寝顔
ゆらめく髪もひらめく衣服も
時を止めて
数多並び立つ
甲高い風にのる
ささやかな雪の歌声に
見下ろす小人も
ただただ、美しいと言わざるを得ない
思えば
この影すらも邪魔なのだ
真に、美しい樹氷(かのじょ)達を見るためには
きっと
そう、きっと
雲の
またその上の
星々のそれに見合った場所から
眺めるしかないのであろうな
あぁ、なんと口惜しいことだろうか
あぁ、なんと羨ましいことだろうか
手をかざしたその先のモノさえも
今は
羨ましいと
思える
心が芽生えてしまう・・・
by銀翼のキケロ