沈黙の降光 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

沈黙の降光



暗闇から見つめた
あの街灯の下
誰もいない
真っ暗な世界に
俯いて
下ばかりを照らす
あの灯を
私は目指していた
はずなのに
その手前で
動けなくなった
遮るほどの吹雪の中
寒さなど
風の呻き声など
自身の吐息など
どこか遠くへ走り去り
静寂の中
ひたすらに不規則に蠢く
白い花びらを見ていた

誰もいないはずだ
眼を凝らしても
誰もいない
なのになぜ
その光の下には
誰かが立っているようでならないのだろう
寒さよりも
背中に走る
違和感の方がずっと冷たい
恐ろしさよりも
あの光の中へ飛び込む方が
ずっと怖い
なぜだろう
視点を変えれば
白い花吹雪だろうに
私はじっと
その蠢く何かのその奥を
警戒していた・・・

道はない
全ては白くかき消され
暗闇に溶けていく
目の前を遮ろうとする影も
動こうとしない私を
押し倒そうと試みる風も
どこか
可愛げがある
子供の悪戯のようだった
ただ、一点
冗談では済まされないような
違和感だけでは
言い表せないような
存在感だけの
何かが
目の前に居る
其処だけが異世界で
其処だけが別次元で
私を
此処に縛り付け
離さない

あぁ、あれは一体なんなのだろうか
悪しきものなのだろうか
良きものなのだろうか
見えないのに
こちらを覗きこんでいると
断言できる
この状況を
私は、信じられぬまま
白々と明ける本当の光が
訪れるまで
無言のまま過ごすこととなった



by銀翼のキケロ