発恋 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

発恋



恋が終わったのは
ずっと昔
桜なんて、関係ない
運命なんて関係ない
何となく並んで歩いて
いつの間にか
終わっていた

告白をしたのは
いつのことだろう
てっきり君からするものだろうと
思っていた
けれども
気が付けば
私が叫んでいた
苦しさも、必死さも
どうしてあの時だけ・・・
見上げたそこにある
苦笑いの顔とありがとうの言葉
妙に焼き付いて
そして、どうしてなのか
その時
あぁ、終わったんだなって
感じた

卒業も
入学も
無気力で始まった
学園生活
ただ、そこにある花は
いつどこで見つけられるかはわからない
私が、見つけたのが
たまたま
初恋であっただけ
けど、そこから大人になってみると
初恋なんて遠い幻想で
生きることに必死になるしかない
時間もまるで川の水か風のようで
どんどん
どんどん
遠くへ流れて
その時のものなんて
見失う以前の問題も多々ある
だから、独り暮らしの部屋には
溜息ばかりが溢れている

誰がいいとか
どんな人がいいとか
結局は、ステータスで
それに見合う異性なんて
どこをどう探したって
見つけることなんてできない
見つけるとすればあの雲の上
届かない・・・
理想ばかりを求めても
触れることすら叶わず
ずるずると歳を重ねて
諦めるか、探し続けるかの二択になってしまった
思えば
もう一度あの頃のような恋をしてみたいなんて
都合よすぎたのかな
思えば
もう一度、あの時のような想いをしてみたいなんて
都合、良すぎたのかな
そう、愚痴をこぼす横には
ただ頷くだけの
人がいる
ただ、聞いてくれる
人がいる
ふと、考えて
この人でもいいかなって
妥協した

恋が始まったのは
いつからだろう
桜なんて関係ない
運命なんて、たぶん
関係ない
何となく並んで歩いて
気が付いたら
手を繋いでいた
あの頃のような
必死さも、火照りもなにもない
地味で、それでいて普通
なのに、静かに大きく波打つ鼓動が
微笑んでいるのが判る
初めてじゃないけれど
始まった恋だもの
発恋なんて洒落た言葉を使って
楽しんで
そして、そして
この指に、この人と同じ指輪があったら
いいかなぁ・・・
なんて空を見上げた




by銀翼のキケロ