何もない | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

何もない



零れ落ちた涙の先に
懐かしさを漂わせた
誰かが居る
あなたは
わたしをしっているのだろうけど
わたしは
あなたをしらない・・・
寂しそうな笑顔に
その一言が言えないまま
動けず
すっと離れていく誰かを
姿が見えなくなるまで
ずっと
見つめていた
道の真ん中で
何もない
二番目のわたしは
これから先も
こんなことで俯き
悩み
泣くのだろうか・・・
わたしのしらないわたしを
見つめている人々の瞳を
見続けなければならないことで
泣くのだろうか・・・
あぁ、いっそ・・・
本当に消えればよかったのか・・・
けれども
その先が怖くて
その先へ足が動くことはなく
空っぽになった他人の部屋に
いちから
いまのわたしの足跡を付けていった
多分
どこかにきっと
その痕跡があるはずだから・・・

わたしという
他人の部屋の中で
寂しそうな笑顔をした人と
幸せそうな顔をした私が並ぶ
写真がある
もどかしさが溢れ
申し訳なさが込み上げ
わたしは、ひとり
また、ないた
そして考えた
きっと
この身体は覚えているんだ
きっと
この脈打つ心臓は知っていたんだ
あの人への愛おしさ
あの人への想い
でも・・・
なくしてしまった私を乗せて
悲鳴を上げている
何もない手の平を見つめ
大きく
無意味な声を上げて
泣き続けた




by銀翼のキケロ