炉骨
ひにくべる
ひに、くべる
まきではないなにか
なつのよる
まいあがるほたるとともに
ひのこが
むなしくちっていく
いえもなく
くいものもない
たったひとりの
かそうばに
ながれるのは
すすりなくこえだけ
ふしぎとかぜはふかず
どんよりとのしかかるくものすきまから
つきが
ちらり、ちらりとのぞきこむ
ふと、よぎるゆめのつづき
このばしょが
ゆめで
めざめたとき
なにごともなく
しあわせがあるのだ
だがそのきぼうも
きょうでおわることだろう
はなのおくそこにこびりついたにおい
このめに、こころに、きおくにやきついた
はいになっていくむくろのすがた
あぁ、なんというか
なにもかもうしなうって
かなしいとか
くるしいとかじゃ
ないんだな・・・
鳴く腹と、泣く声
生きたい身体に
死にたい心を引きずって
炉骨の紅を
泥水で消し去って
僕は、僕のしたい様に
進みたいように
ふらり、ふらりと
歩み出したのだ
by幻想師キケロw