回想
突拍子もなく訪れた休日
騒がしい日常が途切れて
慣れない静寂に包まれる
疲れがたまっていても
眠っていられる時間なんて
そうそう変わるわけじゃないし
当然、この瞼は開き
瞳は天井を見つめてしまう
仕事が好きというわけじゃない
一人が嫌いというわけじゃない
ただ、何もしていないと
考えてしまうから
泣いたあの日のこと
君のこと
力も、行動も、知識も何もない
人としての全てを否定された一日
僕は、ヒーローというものを憎んだ
それがどうだ
今は、その憎んだ背中の仲間になって
あの道を、仕事のことばかりを考えて
駆けまわっている
心が冷たくなった?
気持ちに余裕が無い?
そんなはずはない
何が変わったか・・・
多分、慣れてしまったんだ
この世界に、居ないことが当たり前
君の笑顔
君の声
思い出すべて
記憶の片隅の
たった一枚のフォトグラフに仕舞い込んで
いつでも会えると考えているんだ・・・
いくら考えても
仕事をしている空間より、時間が流れない
気が付いても
五分、十分過ぎているのが関の山
大好きな曲も
いつになく良い好天も
奥底に蹲る
小さな僕に届かない
大人になった僕が、その閉じこもった部屋へ
ノックして入ろうとしても
がっちりと鍵が掛けられて
中に入ることができない
最後に見たのはいつのことだろう
今もきっと泣いたまま
あの一枚を抱きしめているのだろうか・・・
時々、僕もあの瞬間に死んでいればなんて
考えてしまう
それでも、進んでしまった時は
後悔を、信念に変えて僕を生かす
大切な者
大切な物
大切なモノ
それが在る今を手放すほど
僕は無欲じゃない
小さな僕もきっと
老人になるころ
いや、その前までには
理解してくれるだろうさ・・
「暇・・・、テキトウぶらつくか・・・」
by幻想師キケロw