古幻の王
歳を負う
喜びすら分からずに
節目を飛び越していた
背中に転がった
過去の数字が
寂しそうに見つめる
ただ、その意味を
考えたくもなく
考えようともしない
私は
薄情なのか・・・
ふと
考える翌日の昼下がり
いつ死ぬか
いつまで生きるか
その考え方が
日々をつまらなくした
日常を停滞させた
何となく
そこから
いつでも死ねる日々を送ろうと
己の決め事を
実践し始めた今日このごろ
開けた世界に
一人の人格として
存在し
独りの人として共に歩く人々を
見渡す
唯一点、それはそれで面白いが
テレビや雑誌の至る所にある
不条理な出来事が
どうでもよくなってしまった
いいじゃないか、死んだら死んだで・・・
これは、私が冷めてしまったということだろうか・・・
椅子に座して
窓の外を見つめる
夢の中
どこともしれぬ太古の森で
平和と愛の幻想を
つまらなそうに見つめている
別に着飾っているわけでもないのに
どこか見下して
なにかに飢えている
何もかもが幸せであるその夢を
あろうことか
壊してしまいたくなった
あろうことか
引き裂いて焼き尽くしたくなった
興味本位で投げ捨てた
それを見て
狂気じみた笑い声を上げた
面白いと感じたんだ
其のひと時は・・・
何もかも
無くなった世界に
独り座して
見渡した
音のありがたさ
色彩の美しさ
命の鼓動
それらが沈黙した夢は
静かすぎて
つまらなかった・・・
また、1からだなと
ぽつりと呟いて
跡にした
また一人
また、独り
いつまでも
いうまでもなく
孤独
背中を合わせることもなく
常に影と並ぶ
私は、我儘なのだろうな・・・
by幻想師キケロw