帰還
任務と言えば聞こえはいいが
我々がしていることは
正義という殺人だ
それを、何かにメモして
身体のどこかに張り付けていた
帰還するたびに
なんども眺めた
どこかの部隊員が
血まみれで運ばれていく
その横を
当たり前のように
横切る私は
間違っているのだろうかと
ふと、疑問を抱いた
一人、また、一人
仲間が減っていく
包まれた黒い物の中身が
何なのかは言うまでもない
だが、それを気にする暇は、無い
明日とも知れない、この命
どこで散るかも判らない、この命
何のために失うのかも解らない、この命
そんな現実に身を投じている以上
背を向けて
陽の下に、歩く
一分、いや、一秒でも
この戦いを終わらせるために
今日も作戦を開始するのだ
さて・・・
昨日は、生きて帰還したが
今日はどうだろう
無傷だろうか
負傷するだろうか
それとも
あの袋の中だろうか・・・
by幻想師キケロw