僕は・・・ | 梟霊のブログ

梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

僕は・・・




霧の向こうは森だ
山々の目覚め
木々のざわめきが
そこに在る
少し明るくなったころ
僕は・・・
鈴を背に
分け入った
少し厚めの衣服でも
ひんやりとして
どこか寂しげに
包み込んだ

霧の向こうは海だ
じゃれ合う砂の音の奥
霧笛の低い声が木霊した
それはきっと現実的な話ではない
それはきっと聞き間違いなのかもしれない
でも
僕は・・・
僕には・・・
誰かを探す親の叫びに
聞こえたんだ

霧の向こうは草原
走っても、走っても
途切れることはない広大な草原
なのに
心地よさより不安が勝る
迷子になったわけでもないのに
なんども振り向いて
朧げに佇む山小屋を確かめた
さほど離れたわけでもないのに
僕は・・・
一時の間、僕を見失った

霧の向こうには君がいる
恋をして
愛を知って
君を求めた
でも
なにも見えない
何もつかめない
もどかしさだけが
純白の何かとなって降ってくる
苛立ちが息を染めるころ
僕は・・・
僕を知った
君を見ていたのではなく
ただ、周りが羨ましかったんだと
気が付いた
霧が晴れたころ
やっぱり君がそこに居て
寂しそうに背中を向けていた
触れようと手を伸ばしてみたけれど
なぜだろう
今は、そっとしておこうと思った
そして今度は
僕から、霧に飛び込んだんだ





by幻想師キケロw