エデン | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

エデン




一瞬の惨事とは
永遠に伸ばされた一分に過ぎない
逃げろ、逃げろと
叫ぶ声
悲鳴という嗚咽を
垂れ流し歩く子供たち
平和の名を関する聖書は焼かれ
信仰は黒煙の彼方へ潰えた
廃墟と化した故郷に
思い出を滲ませるものなど
影一つないと知ったあの日
遮るもののない大地を
果てまで見つめた
ここは楽園ではないのか・・・
見渡す限り
夥しい数の血潮が
まるでペイントアートのように鏤められ
悲しむことすら許されない
破片の山が行く手を
面白おかしく遮り
遠くの銃声が
まれに近くに落ちてくる
照り付ける太陽というものが
これほどまでに地肌を焼き付けるものなのか
滴る汗も
落ちては消える
落ちては、消えていく
あぁ、私は何を求めてこの地へ訪れたのか
あぁ、私は、何を求めてこの地へ赴いたのか
全ては否定され
全ては蹂躙されるこの現実に
立ち上がる人々は
世界ではない
握りこぶし一つ
それだけなのだ
目の当たりにするものに
夢であってほしいと
両の目を閉じ
膝折ることだけが精一杯で
水筒の水一滴を
裾を引く、知らない子供に
分けてやる気力など、無い・・・

聖書も所詮紙切れなのか
金と権力の前に無力に等しいものなのか
祈りと懺悔を繰り返す
頭を抱えながら
その隙間に映る
後ろ姿を眺めて
つくづく、そう思う
何が、正しくて
何が、間違いなのか
どれが、真実で
どれが、偽りなのか
もう、わからない
戦争とは、言葉では伝わらないもの
体験し、執行した者でなければ
共感も実感もない
傷つける恐怖
傷つけられる恐怖
その両者を
笑う街角の若人が
束になっても理解するには難しいだろう
だから、我々は愚かと理解していても繰り返すのだ
同じこと
同じ悲しみ
同じ怒り
同じ、祈りと懺悔


犯罪者が居なければ
警官もいない
屁理屈がいつか理屈となって帰ってくる
誰もが意にしなかったことが
現実に起こり得る
矛盾が、きっかけ一つで
最強の答えを作り上げる
向かい合えば
決着が付かなくても
持つものが一つなら
それは神にでもなるのだろう
だが不思議と
どちらか一方しか持ちたがらないのが
人間なのだ・・・
欲が無いのか
そうではないのか判らない
限界まで擦り減った精神が
在りもしない現実に手を伸ばしはじめ
独り歩きする
影はやがて、人を越え
人を飲み込み
調和など関係ないと謳い出す
引き摺られるように
我々は、染まり始め・・・
その結果が
この惨事だ
見ているか?
遠くの平和よ
見ているか?
遠くの平和よ
私は、今、見ているぞ
己の無力さも愚かさも
そして、人々のエデン「楽園」が
どこに在るのかも・・・

ん?
知りたいのか?
じゃあ、教えてやるよ・・・
胸に手を当てて
自分で考えな
それが、楽園という答えだ・・・




by幻想師キケロw