甘える心 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

甘える心



大人になって久しく
忘れていた
泣くということ
泣けるということ

大人になって久しく
抑えていた
怒るということ
憤るということ

大人になって久しく
切り捨てていた
甘えるということ
甘えられるということ

久しく閉じていた
この蓋を開けて
覗きこんだ
その先に
かつての私が居て
独り、大声で泣いて
うろうろと彷徨っている
なぜだろう
自分自身のことなのに
それが不可解でならない
不愉快でならない

久しく感じていなかった疑問
身を乗り出してまで
観察するほどの物でもないはずなのに
眼の前の自分が
他人になっているほど
知らない姿をしていた
我儘で
無垢で
無知で
それでいて甘えん坊で
これが私?
これは私?
混乱を極めた今の私は
何かから隠したいと思った
消してしまいたいと考えた
自分であるはずの姿の首を
両の手で締め上げても
否定したかった
ただ、それが
それこそが、この世界を見せつけられた理由
根底にある
甘えた心
都合の悪いことを
隠してしまう、閉ざしてしまう
悪い心
その中で失望しているとき
君の言葉は、一つの手となって
差し出され、導いた
暖かかった
力強かった
世界が、変わるほどに
感動し、感謝した
でも、いざ出てみれば
その世界に、君はいない
振り向けば、かつての私のように蹲り
震える誰かが居た
幾ら、私が手を伸ばしても
光無い瞳が見上げるばかりで
動かない
どうして?

君がしてくれたように
私も、君を・・・
蹲るその背中をさすって気が付いた
冷たい
まるで生き物じゃないかのように
途端に、離れた姿を
寂しそうに笑い、見つめていた
そしてまた
私は、それを隠し、否定しようとしていた
あぁ、言い訳も何も出来ない
これが、本当の私か・・・
懺悔しようと
もう許してはくれないだろう
嫌な、大人になったものだと
苦笑いして、諦めることしか
出来ないのだから
あの時の君のように、彼の手を
握ってみたかった
そう、後悔した
背中を、向けて・・・






by幻想師キケロw