待つ
私は、今でも覚えている
幾度となくフラれた後
の
ようやく彼が諦めて
認めてくれた時の言葉
ありがとう
そして
ごめんな・・・
ため息交じりの笑顔の横顔
どうしようもなく遠く
果てしなく遠く
私と彼が
決して近付くことがないのだろうと
錯覚した
そこには、嬉しいはずの自分ではなく
なぜか
とても切なくなった自分が、居た
眠ったままの彼の手を握り
白い部屋で
二人きりで聞いているのは
一定のリズムを刻む機械音
あの言葉の意味が
今の現状を察していたのだろうか・・・
いつ目覚めると知れない日常を繰り返し
次第に疲れてきた私が、ふと考えていた
私は、貴方を愛しているのだろうか
あの扉の向こうで彷徨っている貴方を知りながら
何もできず
ただ、祈るしかなかった
私は、貴方を愛しているのだろうか
戻ってきてから
何も変わらず横のまま
愛しているとは名ばかりで
本当は・・・
枯れ果てた涙が
からんころんと頬を伝う
でも、なんだかんだ言っても
こうして貴方の帰りを待っているのだから
私の愛は、未だ尽きていないのだ
それだけは確かだ
うん、確かだ・・・
by幻想師キケロw