心置き無く | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

心置き無く




あぁ、潔く
あぁ、憂いなく
空を眺めたかった
黄金に染まる大地を
鮮血と黒煙に変えた
我々の足跡は
この星に深く刻まれたことだろう
石碑は
沈黙をもって、その過ちを伝えている
溜息と記憶の混流が
瞼の裏に焼き付いて、決して離れることはない
当時は、それが正義だったのだ
終えて、傷ついた者たちの背中を見つめ
仕方のないことと諦めたのだ
怯える小さな瞳
その中の私は如何に大きく
黒い影を落としていたことだろう
勝利した時の歓喜の両腕
今思えば、本当に
本当に、浅墓であった・・・

あぁ、安らかに
あぁ、和やかに
この地で眠りたい
鎖を巻き付けられた身体であっても
この星は、我々を憎みはしないのだ・・・
風は、この身を優しく包み
大地は、この身が朽ちるまで逃げることなく支えてくれる
陽の光は、私を独りにはせず
水は、この魂を癒す
夜の闇は、静寂を与え
月の輝きは、苦しみを取り除く
思えば・・・
人として生まれてこなければ
人であるが故の罪というものを
これほどまでに
目の当たりにすることもなかったのだろう
立ち尽くし壊れ行く
人の影
空っぽのまま彷徨う足跡
耳の奥で鳴りやまぬ銃声は
未だ、どこかの戦場を彷徨っている
あぁ、あぁ・・・
なんとも老いてしまった
与えられた自由も限られてきた
視界も、思考も
ただ、決して忘れてはいない
ありがとうと言われた日
すまなかったと言った日
それが全ての終わりを告げて
この私を
今の、今まで生き伸ばしてきたのだから
感謝以外のものはない
石碑よ
人の名を刻む石碑よ
私はもう
心置きなく逝って良いだろうか・・・





by幻想師キケロw