知らない声 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

知らない声



昔、昔に聞いた声
澄んだ声
女の人の声
誰もいないはずの家の中で
ただ一度きり
私の名を呼んだ
知らない声

狭い、狭い、家の中が
一瞬にして迷宮のように思えた
あの焦燥感
私が、私以外の誰かの手の内に居るような
圧迫感
振り払っても
振り払っても
振り切ることのできない
視線
私のこころに募る不安とは裏腹に
それは歌を歌う
楽しそうに
嬉しそうに
こことは別のどこかへと
誘っているかのようだった

砂黄の果て
蒼穹の果て
朱壁の果て
翠緑の果て
白銀の果て
暗黒の果て
どこまで行っても
その歌は
私を包む
愛という感情も
憎しみという感情も
寄せ付けぬ
貴女の腕の中
魅了とも誘惑とも違う色ともに
流れ込む
どこか悲しみを秘めた想い
荒々しく渦巻いた私自身の魂を
静寂に戻し
そして、零になる
どうして、そこまで荒れたのかすら
どうでもよくなって
世界を、じっくりと見渡した

貴女は誰
貴女は誰
空と私の間で
慈愛に満ちた詩を謳い
抱きしめているのに
姿すら見せず
泣いている
嬉しくて泣いている
楽しくて泣いている
一見、矛盾しているように感じる
貴女の声は
せせらぎを含む風のよう
貴女の詩は
華の香りを乗せた光のよう
とても、とても
恐ろしいもののようには思うことが出来ない
知らない声の貴女
叶わぬ恋に似た
切なさで、遠くとも近くとも言えない
空を見つめるしかできないことが
私には
残念で、ならない・・・










by幻想師キケロw

小さい頃、起きた実際の不思議に幻想を足してみました。
はたして、あれは霊象なのか幻聴なのか
未だ、解決していない私自身の想い出