抱えた矛盾
私は正しい
そう、思っていた頃
誰かが、犯したミスに
俯いて
フォローしてやることすら出来なかった
私は、すごい
そう考えていたとき
誰かが成し遂げた所業を
睨み付け
悔しがった
私にしか出来ない
そう自負していた頃
誰かが、より効率的に行った姿を見て
唖然とし
へし折れた自分が居た
自信とは、如何に脆く無駄なものだろう
全てが無力に感じ
どうでもいい人ですら
すごいものに見えて
どうしても卑屈になってしまう
認めたくは無い
でも
認めざるを得ない
揺れる心と
抱えた矛盾が
ぷっくり膨らんで
パンと割れた
がっくりと肩を落として
現実を見据えたとき
私は、私であり
独りであった・・・
世界は広く
とても小さく感じてしまう
そう、面白いくらいに
私という存在が
小さく感じでしまう・・・
今の自分が
もっと若いころで在ったなら
多分、もっともっと
素晴らしい時間を過ごしていたと思う
私が居た
by幻想師キケロw