振り向いた場所 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

振り向いた場所







ここは夢の中
ここは思い出の中
真っ白な世界を
ゆっくりと駆け抜けて
誰かを探す私がいる
すれ違う
まるで覚えのない人々の
暖かな眼差し
まるで思いだせない人々の
優しい掛け声
心地いいのに
心地よくて、立ち止まりたいのに
なぜか、止まらない
もどかしさで
何度振り返っただろう
なんど、叫んだだろう
数えきれない想いに
押しつぶされそうになりながら
あの場所を目指す

ここは夢の中
泣きながらゆっくりと駆ける
私がいる
ここは記憶の中
泣きながら何かを探す
私がいる
ぼんやりと霞む世界
名前すら知らない人々の
何気ない温もり
力強い掛け声
それに何度微笑んだことだろう
でも
心地よくて、立ち止まりたいのに
なぜか、止まれない
悔しさ、悲しみ
それ以上の何かがこの足を動かしている
きっとその理由が、この涙の正体
高鳴る鼓動に
確信が、誰かの手のように覆いかぶさる
優しくて、力強い
大切な人のような感覚だった

ここは夢の中
ここは、夢の中のはず
真っ白な世界から
ぼんやりと色付く霞の世界
ゆっくりと駆け抜けた先には
見ず知らずの人の家
確かな足取りで
戸を開けようとした
不意に、呼ばれる
振り向いた場所には
酷く懐かしいようで
知らない男の子がしゃがんで
小さな花を指さしていた
はっとする
約束は、未だ果たされず
私は、逃げたまま・・・
思わず駆けだすものの
辿り着いたのは
私の部屋の薄暗い世界
しかも
確かに思い出したはずの約束さえも
何かに邪魔されて
わからなくなっていた







by幻想師キケロw