初見
これは、なんという実なのでしょう
あれは、なんという生き物なのでしょう
それは、なんという道具ですか
目を丸くし
問いかけに答える暇を与えようともしない
いつぞやの少女は
大きく大きくなりもうして
覚えなく
私の懐へ
興味津津と指を指すのでありました
本当は
ほんとうは・・・
ずっと
それはもうずっと昔に
笑顔で、見つめていた風景なのですが
知っているのは
私と
この土と
あの、空と、その先のお前さんだけだろうよ
この目もくらむような
初見の輝きに
成す術無く
苦笑せざるを得ませんので
故郷というものも
所詮
過去の絵巻物でしか
無いということでしょうな
by幻想師キケロw