迎え
鏡写しのように立つ
私の私は
吐息の音すらなく肩を上下させる
虚ろな瞳でこちら側を見渡し
どこか違う何かを見つけると
静かに笑った
怒りに、悲しみよりも喜びが優る
時、同じく
他者の機嫌なぞ知らぬ物
鏡の向こうは
悲しげに見つめ返すことだけ
あぁ、それが自分ではなく他人であれば
このざわめきも収まることだろう
自分と自分が
異なる境に生まれた誰かを
迎えとも知らず
荒ぶる心を振りかざす
暗がりに
恐怖よりも好奇心を
醜悪な塊に
拒絶よりも消滅を
立ち塞がる理性に
服従よりも破壊を
なんとも愚かしく
歯止めすら利かない行いを
嘆く声に
羽を揺らした美しき君が
その冷たい手のひらを
伸ばし始めたのだろうか・・・
by幻想師キケロw