帰らない黒猫 | 梟霊のブログ

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帰らない黒猫
(′・ω・)第九話、大きな黒猫、小さな黒猫(そのはち)


 今、私がどこにいるか、はじめに言っておこう。なんてことはない、再び弥勒の部屋だ。それも、チビを引き連れて。なぜ、こうなったかは、うむ、いくら考えても解らない。ただ、麻袋のようなものに入れられ、しかも、首だけを外に出した状態で、妹の部屋に連れていかれ、不気味に笑う背中をしばらくじっと見つめた後に、変な首輪をつけられ、どう考えても不審者のような演技をされたうえで、この部屋に放り込まれたのは事実だ。
「不思議・・・。クロちゃん'sはいつの間にこんなかわいい首輪つけたのかな・・・。なんだか、弥勒君と妹さんみたい。」
「それはないな。」
女子二人は、何気にきゃっきゃとはしゃいでいる。弥勒は、不思議そうにこの首輪を眺めている。小うるさい男は、チビと睨み合っている。はぁ、窮屈な首輪だ。取るに足掻いても、微妙な締め加減で取れそうで取れない。おそらく、ぴんととがったこの耳がなければ、スンナリと行っただろうが。弥勒に、救援の眼差しを送ってはいるものの、流石に人前では話せないらしい。耐えろとでもいうように睨み付けられた。仕方なく、弥勒の右側に移動し、大人しく座ることにした。
「あ~、もう!なんでおっきい方はロックのとこばかりにいるのさ!!こっちに御出でぇ~、ほら、こっちよぉ~。」
「リツ、そんなことしても無駄だと思うぞ?」
「は?なんでさ!」
「そこのサルと戦ってるチビは、まだ単純だから行くだろうが。こいつは、犬みたいな性格だから主人以外の近くでは安心できないのさ。」
「う~わ、でたよ。そんなことあるわけないじゃない!いいよもう!力尽くで、抱っこして連れてくから。」
「りっちゃん、そっとしてあげたら?」
「メグは黙ってて!これは、猫好きへの挑戦状よ!?」
「挑戦状?・・・。」
「そう!だから、これから私の愛情をこの大きな黒猫にそそぐのよ!!」
「小さい方はいいの?」
「あぁ、チビ黒のこと?そりゃ、見てて!」
「チビぃ~、こっち御出でぇ~?ほらほらぁ~。」
チビは、あっさりと小うるさい男の方から、女の子の方へトコトコと移動した。
「あ、リツてめ!俺のライバル横取りしやがって!!」
「黙れサル!!。」
「お、おぅ・・・・。」
「見たかロック!!」
「いや、まぁ見たが・・・。」
「愛が届けば、どんな猫だって振り向いてくれるんだ!!」
弥勒は、黙って私の頭をポンポンと優しく叩いた。それは、観念した方がよいのでは?とでも言われた感じだった。