苦笑いの時間 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

苦笑いの時間



時々、自分というものが解らなくなる・・・

何がしたいのか
どうしたいのか・・・・

判らなくなる・・・


目まぐるしく変わっていく世界
溢れでる感情と打ち付ける情景
ほんとうに
目が回る
にぎやかを通り越して
うるさかった

誰もが孤独と蔑む中
僕だけは、ほっと一息ついている
寂しいわけでも
苦しいわけでも、ない・・・
静かで、自分のことだけを考えている
この時間が
唯一の楽しみだ・・・
疲れるわけでもない
ぼうっと
天井さえ見つめていればいいのだから

それが・・・
いつしか、賑やかになった
本当に、いつからだろう
いや、とぼけていてもしょうがない
その生き物は
重機など恐れもしなかった
その生き物は
生きることに必死だった
逃げることすらそっちのけで
小虫を啄んでいた
気が付いた時にはもう、土の中に
半分身体を埋め込んでいた
残されたのは
三匹の小さな小さな子供
困惑した
周りには、頼る人はいなかった
施設ですら、怒りを覚えるだけの回答しかしない
結局それが、この部屋にいる理由

ピヨピヨと無く声は
ひよことは違う
ピヨピヨと歩き回る姿は
ウズラともまた別の生き物
僕にとっては小さな机も
この子たちにしてみれば
広い庭
手を近づければ
身体を小さく折りたたむ
適当に捕まえた青虫に何とか手を出して
飲み込むかと思えば遊んでしまう
何を食べるのかも
名前すら分からない
この子たち
その必死な姿が
どこか、重なって
ため息交じりの安らぎが
零れ落ちた

仕事に出かける時も
帰ってきてからも
鳴き声は、止まらない
とりあえず
鳥用の栄養剤と
少し柔らかめにした練り餌を
爪楊枝につけて
啄ませた

休日も
深夜まで残業の時も
持病で蹲るときも
手のひらで寝かしつけた

でも・・・

気が付いたことがある

僕は、この子たちの親にはなれない

それを、証明するかのように

一匹

また一匹と

餌を口にしなくなっていった


賑やかさも
なにもない部屋に
僕は、また一人
適当に見つめるテレビ
眺める漫画本
何かが、足りない・・・

時間が過ぎていくたびに
その、小さな違和感が
大きな穴のようになって
僕は
寂しいと、初めて理解した
あの時
野生のものは、野生のもの
と、割り切る強さがあれば
今までと一緒の毎日だったのに
弱くなってしまった
本当に、本当に、弱くなってしまった
あぁ、本当に・・・

そんなに老いたわけでもない
ほんの数週間前の出来事
なのに、ずっと遠くに感じてしまう
あの時
あの場所の出会いから
数日間の付き合いだった
夜の部屋が
静かなことに違和感を覚えるようになった今
苦笑いをする時間が増えた
思い返して
苦笑い
その繰り返し
同時に、無力さに浸り
明日になれば、忘れるさと
何かをそっと撫でているような気持ちで
自分に言い聞かせる
天井が、なんだか仏頂面に見えた
今までが、異常だったのだろうか
そして、今が正常なのだろうか
僕が、僕でなくなったように
思えた・・・






by幻想師キケロw