咎人の鐘 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

咎人の鐘
 
 
 
 
 
 
心と身体は別々の生き物だ
意にもしないことを
この両の手は行う
愛おしいもの
可愛いもの
じゃれ付く
人よりも弱く
人並みの愛情を受ける
モノ
遠くから
他人として
接する分においては
この心体(からだ)に宿る狂気は
目覚めない
なのに・・・
いざ、自らのものとなれば
私の愛すらも打ち砕き
私と言う存在全てを支配するのだ
 
見たくも無い悲しげな瞳
見たくも無い鋭く不審に満ちた鳴き声
見たくも無い怯えた顔
あぁ、早く終れ
あぁ、早く終れ
朝陽に染まる大地
静けさを運ぶ風と共に
早く
早く
私を石にしておくれ・・・
闇夜に蠢く咎人の呻き声
壊れた鐘のように歪に鳴り続けた
 
紅く美しく咲き乱れ
詩人の心に詩を伝える
ただ、私にはその美しさも
灰色の思い出に過ぎない
 
いったい幾つの命を奪えば
私の中の大蛇は満足するというのだ
いったい何度、後悔すれば
お前は眠りについてくれるのだ
私は、お前のせいで
人すらも
愛することができない
何事もなかったかのような顔で
力なく晒されるものを眺める私が
神へ叫んだ
早く、早く、この世界から消してくれ
葛藤と偽善に満ち
傲慢と狂気に染まった両手を携えた
存在全てと共に
と・・・
 
だが、神は答えない
変わることのない微笑で私を見つめ
終ることの無い苦しみと共に
現世に縫い留めるのだ
気が狂いそうになる
私が私で無いような
真っ暗な闇に苛まれ
記憶に残る僅かな灯火に
懺悔を繰り返す日々
何度も何度も
小さな鐘を叩くのは
どこかで
この音が、私をなだめてくれている様に
思えるからだろう
 
 
 
by死神キケロ