孤独な夢
好きな人も
親しい人も
近くには居ない
声も思いも届くのに
暗闇は一層深くなるばかり
明るく振舞ってはいても
泣いてしまう日々
強がっては居ても
俯いてしまう日々
どうしたら
あの太陽のように
強く、そして、温かく輝けるのだろう
気配の無い部屋に
溜め息ばかり
明かりも消して
開いた携帯電話
誰からもメッセージが入っていない・・・
入るわけが無い
そんなに都合よく
優しい言葉なんて
言葉なんて
降り注いではくれないことくらい
私だって解る
でも、でもね・・・
やっぱり嬉しいんだよ?
大丈夫の一言でも
目の前に在ったなら
淋しさが、白く濁って
私の手はそれを放り投げたんだ
瞳を閉じてしまえば
真っ暗な世界
近くに誰もいない
心にも
身体にも
愛さえなければ
愛さえ知らなければ
こんなにも苦しくはない、はず
笑顔ばかりが
目蓋の裏に浮かび上がって
思い出の中で手を伸ばす
逃げ出したい私は
その手を握りたいの
どこまでも追いかけて
もう一度その背中を抱きしめたい
ただ、そこに鳴り響いた
現実の鐘の音
カーテン越しに降り注ぐ
光
どんなに足掻いたところで変わらない
この世界
現実
孤独な夢が、思い出という本棚の上から落ちて
壊れて、点滅するライトとともに散らかっていた
おもむろに持ち上げた
不器用な一言が一件
それが
忘れてしまえとでも
背中を叩いてくれているように
思えた・・・
by幻想師キケロw