静命茜「セイメイセン」
誰よりも死にたいと願うのに
死ねば?
そういわれれば意地でも生きたいと足掻く
これは、無駄なこと?
沈む夕日は茜色
なのに、山陰から動くことが無い
紅色の世界
ゆらゆらと燃ゆる小麦畑に
見上げること無い私
深く、深く被った
麦藁帽子に両手を置いて
頑なに
影の中に閉じこもる
君の声を待っている
君が呼ぶ
私の名を待っている
揺れる穂
心配そうにかさかさと寄り添ってくる
雨も降ってはいないのに
いつまでも
どこまでも
静寂な世界に
微かに響く泣き声は
現実を受け入れきれない私の
最後の抵抗なのかもしれない・・・
耳を当てて
聞こえる鼓動と
頬から伝わる温もりが
こびりついて離れないのは
今も此処に
君が居るからなのだろうか・・・
by幻想師キケロw