白紙の静寂
今日、この場所で
何かに貫かれることなどないと
思っていた
自分の身に何が起きたのかもわからず
ゆっくりと回る世界が
とても気持ち悪い
ただ一点さえも
じっと、見つめることはままならず
しっかりしろと言う声すら
次第に遠退いていく
立っていたはずの視界は空を見上げ
鼓動すら聞こえぬ
真っ白な静寂が
ゆっくりと広がって
私を孤独にする
やがては
その存在すらも
じわりじわりと溶かし始め
見渡す限り
白紙のような世界が広がった
何もない
まして
音すらも存在しない
この実感の無い感触を握り締め
私は
どこへ旅立つのだろうな・・・
by幻想師キケロw