帰らない黒猫 | 梟霊のブログ

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帰らない黒猫
(′・ω・)第九話、大きな黒猫、小さな黒猫
 
 
 
 高校生と言うものは、夏休みと言う長期休暇をもらってはいても忙しそうに動き回るものだ。彼は、早朝の新聞配達、夏期講習、朝食、夕食作り。妹は、部活。父親は、仕事だろう多分。母親だって、掃除に洗濯、あとは未知の昼食作り。あの少女二人は、バレイボウルとたくきゅうという部活に勤しんでいる。
 一方で、私はと言うと、ついつい昨日から、子猫のお守りをしている。一昨日まで、母親の手伝いか寝るか、あの小説を読んでいるか、その位しかなかったのに、なんの間が差したのか、毛むくじゃらな子猫が来たのだ。しかもだ。この暑苦しい中、ぴったりと腹下にもぐりこんで歩きずらいったらありゃしない。かといって、横になれば、私の腹が枕代わり、尻尾はじゃらしとなっておちおち寝ても居られない。放置すれば、噛み付かれる始末だし、どうすればいいものだろうな。
 あと、躾も面倒だ。特に弥勒の部屋に居るときは、少しでも妙な動きをすれば、首筋を銜え、一目散に一回の砂場まで走らなければならないし、障子というガラス張りではない扉には穴を開けるし、小物をよく壊す。そうなれば決まって私が怒られてしまうから、目を離すこともできない。他、噛み癖、柱への爪とぎ。はっきり言う。逃げ出したい。そうだ、学校の保健室と言うところにさえ行くことができれば、あの老婆に預け、つかの間の休息を取れるのではないか。とにかく、私の頭の中は、チビから離れる方法を考えることで、いっぱいいっぱいの状況だった。