いつか見た夢のこと
いつか見た夢のこと
私は、知らぬ顔
知らぬ身体で
輝く泉の中に立っていた
岸はなく
あるいても歩いても
同じ深さ
同じ明るさで
真っ暗な天を照らす
ゆらゆらと揺れる水面に
静かに響くかき回す音
何か描けないのかと
水から手を抜け出して
翳してみたんだ
それが・・・
詩の始まり
詩の始まり
詩の、始まりが
其処にあった
何気ない大きな泡が
一つ、一つ・・・
浮かんでは消え
消えてはまた浮かび
一つとして同じ大きさは無く
一つとして同じ輝きは無く
私を選べと
囁きかける
触れたものだけが
文字となり
列となる
それを繰り返すうちに
私自身の世界は
上も下も
星空のように美しくなっていった
ただ、このところ
欲が出ることがある
この全て
割ってみたらどうなるのだろうと・・・
by幻想師キケロw