明日まで
明日を見つめ
瞳を閉じた猫の
横顔に
手を添えて
背まで撫でていく
この幸せなひと時が
明日まで続くだろうか
来年まで続くだろうか
果て無き不安を
池のほとりに
放り投げ
映りこむ夕日を揺らしたあの頃が
今では
本当に恋しく思う
細い腕も太く
低い視点も、より高く
できることが増えて良い筈なのに
なぜか
悲しみばかり増えていく
塞ぎこむ日々に
渡り歩く都会の猫の姿が
眩しく感じられたのだ
あぁ、この人ごみに埋もれるのは
いつまで続くのだろうか・・・
ポツリと呟いた足元に
打ち付けた雨粒は
見たことも無いような大きさで
振り出した轟音に
消えていく私の姿は
老いた鳥のように
ふらふらと空っぽを
渡り歩くようだった・・・
by幻想師キケロw